ArtWorks Library
No.0250「私の世界(人生)4」
腕の時計は23時を既に回っていた人も車も途絶えた路上のベンチ
表通りには時折過ぎ去るサイレンと
weekdayを楽しむ者達の車の音が聞こえる
この路上で
私の足は地面にもぐり
指先は少しづつ薄れはじめ
体が光った時
表通りの者達は何も知らずにいるだろう
ビルを挟んだ隣の路上で
私の心が破壊されている事など知らずに
こんな状態でもまだ生きている
月は異様に赤く星は飛んでいた
何もかもの非現実感
虚無の中に一人取り残される私
時計の針が明日を知らせる時
私はまた戻っていくのだろう
何も見えない何も判らない世界へ
何くわぬ顔をして道化師の面をかぶり
理想を腐らせた心を持ったままで
私は死んでいる
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