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No.512「どーだDaughter♪」

No.512[どーだDaughter♪] ”ぢりぢり…”
「…」
”ぢりぢり…”
「…」
”ぢりぢり…”
「だー!」
暑い…とにかく暑い…
なんでも話によれば熱帯夜が半月以上、真夏日が半月以上続いている…その間のお湿りナシ…
打ち水の気化熱で温度が下がる♪なんて聞きはするが、家1件が軒先にまいたトコロで、それは「焼け石に水」にもなりゃせず、むしろ「溶岩流に水滴」なんじゃないかと…
”み゛~み゛~…”
「…」
”み゛~み゛~…”
「…あぁ…」
暑いのに御苦労さんなこった…
「おらおらー♪」
「うらうらー♪」
「…」
蝉と同じくらい元気のイイお子様方数名が、噴水近くで遊んでいる。
部屋の中でウダっててもしょうがないから、水気のある公園の木陰で…なんて思ってやってきたが…その効果も半減させられる。
「おらおらー♪」
「うらうらー♪」
「おとうさん、おとうさん♪」
暑いのに付き合わされている親御さんは可哀想である。
せっかくの休み位、部屋でウダって…もとい、ゆっくりしていたいだろうに…
「おらおらー♪」
「うらうらー♪」
「おとうさんってばー」
あれ?そう言えば今日って休みじゃないよね?平日だった気も…
まぁ、子供は既に夏休みか…そーかそーか、年次休暇取って家族サービスね…
かく言う自分は、お絵描きのネタがなかなか思いつかずにいた。
昨日には仕上げておきたいと思っていたのに、色々アレコレ重なり、1日延びてしまったが、焦れば焦る程、ド壷にハマっていくのであった…
加えて部屋の中じゃ暑さで頭が回らなったし…外にでも出ればと思って…が…結局日射に惨敗し、木陰で就寝中…
「おらおらー♪」
「うらうらー♪」
「おとうさんが返事してくれな~い」
疲れてるんだから休ませてあげなさいな…
「おらおらー♪」
「うらうらー♪」
「おとうさんがいぢめるー!」
そう勝手に解釈するのは構いませんが…大声で叫ぶコトでは無いと思うぞよ?
「おらおらー♪」
「うらうらー♪」
「おとうさん、私を捨てるの!?」
だから…それはチミの勝手な妄想でそ?
しかし、ここまでシカトするのも…余程お疲れなんじゃないでしょうか?誰かのお父さん…
そんな中、周囲からはヒソヒソ声が…流石に皆もその声に気づき、そのお父さんを一目見ようとしているのかもしれない。
「”どんなお父さんだ?”」
自分にもちょっと興味がわいてきた…
直射日光が目に入らないよう、若干背け気味にゆっくりと目を開くと…
「おとうさん…」
「…」
「おとうさん♪」
「…」
私がお父さんでしたか?
周囲の視線も私に注がれてるんじゃないでしょうか?
「おとうさん♪」
「…」
正面に女の子1名…
「だめー、ちゃんとお仕事しなきゃー♪」
すみません、この状況をどう整理したらいいのでしょう?
「…えーと、どちらサマ?」
他にどう聞けと?
「ひどー、娘忘れてるー!」
娘って…ちなみに自分は独身ス…
「娘じゃなくて妹とかって言えば思い出すのかな?」
「…」
いや、それ展開変だから…
「おにーちゃん、おにーちゃん♪」
「…」
あぁ…さっきまで微笑ましくこっちを見ていた周囲の視線は、その先端が鋭利な形状に変わっているじゃないか…
「…自分の妹はもっと歳いってますが…」
一応実在はするが、こんな若くないし、近くに住んで無い。
それに顔が違う、顔が!
「うぅ…じ、じゃ、どうするの~!?」
困った顔をされてるが…どうするのか一番教えてもらいたいのはこっちなのですが…?
「おかーさん♪」
「…」
性別まで超越してしまった…
「ねーねー、お願いがあるのー♪」
聞いたトコロで、叶えられないと思いますが…
「お祝い、お祝い♪誕生日ー♪」
「どなたの?」
「わたし♪」
もしかして、肉親じゃなくても見知らぬ他人でも、相手構わずおねだりしてるとか?
見た感じ、そういう非常識さを持ち合わせているようにも見えないが…
「ほほう、おいくつに?」
「おぢーちゃん忘れないでよー、13歳だよー♪」
今さりげなく年齢インクリメントしたろ!?
って、13歳と言えば中学1年位?そんなお歳でこんな常識逸脱行為を!?
自分にこんなでかい娘なんて…いや、自分の年齢を考えると、実はいてもおかしくない歳なのだけど…
(それは永遠に保留しておきたい事項である…)
「あ、そうか!」
「あい?」
「ご主人サマ♪ならいいんだよね?」
「ぐあぁぁ!」
瞬間最大”鋭利な視線”が記録更新…
あぁ、なんかちらちらこっちを見ながら携帯でどっかに連絡しているおばちゃんの姿もー!
「もう1日過ぎちゃってるんだし…」
「は?」
「記念は記念でちゃんとコトを行っておかないと♪」
「…」
「お家で待ってるから♪」
そう言うと、クルっと自分家方面を向き、スキップしながら…
「…あの?」
「お絵描きのネタが出来たね~♪」
その一言を残し、そn子は空中に消えた…
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