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No.515「隣においでよ」

No.515[隣においでよ] 「すっかり冬だねぇ…」
「すっかり冬です…」
今年は変な年だった気がする…
夏を過ぎても、秋を過ぎても…いや、既に秋が秋らしくなく、しばらくは夏の格好でも過ごせてた位だ。
しかも、来週には12月になるというのに、まだ俺の上着は薄手のジャンパーのまま
「よくそんな格好で寒く無いね?」
「何故か寒くない…」
「もしかして鈍感?」
「チミに言われたく無い!」
いや、もしかしたら鈍感かもしれんけど…
つい先日も、アパートの大家さんと道端で会った時…
「寒く無いんですか?」
「はい」
「…腕まで巻くって…」
「…」
そう、単に薄着ではなく、袖をまくって肘から先は両腕とも露出状態であった。
まぁ、昔から冬でもそうだったのだけど、例年なら既に薄手のジャンパではなく、ちょっと厚いのに替えている時期だ。
尤も、夜遅くとか、朝早く行動しないといけない日の場合は、厚いのを着るコトもあるけど…
「やっぱり…」
「はい?」
「昼から行動してるというのがいけないんじゃないの?」
「そ…それは…」
朝寝て昼起きる…これが俺のペース…
故に、朝のチャブい空気が巷を駆け抜けている時間、俺は布団の中だったりする…
「もう少し時間をずらしてくれないと、私が困るよ~…」
「何に?」
「何に…って…」
判っております…
こうやってチミの家に遊びに来てはいるのだけど、時間は既に夕刻近く…
しかも、ついさっき来たばかり…
「今からじゃどこにも行けない…」
あぁ…なんかふてくされている…
「ところで?」
「なんざんしょ?」
「なんでさっきから部屋の隅にいるの?」
鋭い質問です。
「当たったら偉い♪」
「反対側に温風ヒータがあるから」
「…」
く、くそ!大正解じゃないか!?
ヒータの熱が当たると暑いので、わざわざ対角の隅を陣取っていた。
「普通は逆だよね?」
「もしかしたらそうです…」
でもって、そういうアナタはヒータの近くに…
「そんな隅に居ないで、こっちにおいでよ?」
そう言いながら、ご自分の横をポンポン…
って、そこはモロ真正面ですっ!
「暑いす…」
「しょうがないなぁ…」
そう言って立ち上がると、俺の横に…
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