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■ EPISODE.1 Runa Introduction ■
EPISODE.1 Runa Introduction 自分の寝床へと向かう…
電車を乗り継ぎ、徒歩も含んで約1時間半の道のりだが、結構通いなれたモンだった。
とは言え、座席に座りでもすれば、きっと環状線を1周位してしまいそうに眠かったが、生憎空席は無かった。
敬「7:30…」
今日は月曜日だった。幸いにも俺は朝帰りで、通勤ラッシュとは逆方向の電車に乗っている。
それでも学生やらなんやらでそれなりに混むものである。
でかいテナーを入れたケースを抱えた俺は、はっきり言って周囲の客からは迷惑の対象だろう。
車でって話もあるが、たいてい呑んじまうモンだから、それはハナから無理だ。

いや、そもそも車を持っていないじゃないか…。
(免許も…)

敬「うぅ…眠い…」
店で4時間位眠っていたらしいが、はっきり言ってまだ寝足りない気分だ。
とは言え、立ったまま寝るというのも危険過ぎる…
 
EPISODE.1 Runa Introduction 敬「ぐー………あうっ!」

寝てるし…俺…
これで寄りかかってるドアが開こうモノなら、そのまま車外へ投げ出されるであろう。

ま、走行中に開くコトは無いが…

敬「あらっと!」
なんて思ってたら突然ドアが開き、あわや線路の真上に…

”ドガ!”

女の子「きゃぁ!」
敬「のぉ!」

電車はホームに着いていたが、バランスを崩した俺は開いたドアの前に立っていた女の子に体当たりを…

かろうじて女の子に覆い被さってしまう恥ずかしい事態は避けられたが、二人共持ってた荷物をホームにバラまいてしまった。
目の前には、頭にできた大きなタンコブを擦りながら、俺の胸で押しつぶしてしまった鼻を押さえている高校生のような女の子が…
ついでに言うとスカートめくれちゃってるけど、流石に3個所同時に押さえる事は出来なかったらしい…
ついでに俺も3個所同時に眺める事はできなかったが…

って、そんなコト考えてる場合じゃねぇだろ!?

女の子「うぅ~…い、いたい…」
敬「ご、ごめん!避けられなかった」
涙のたまった目には抗議の色もあったが、それでも俺の差し出した手に素直につかまってくれた。
敬「本当ごめん、大丈夫か?」
女の子「…なんとか…」
 
EPISODE.1 Runa Introduction 意外な言葉が返ってきていた。
敬「ん?ペース厳しいか?あ、学校の試験もあるとか?」
うっかりしていたが、留奈は高校3年ではなかったか?
その冬場に、空いてる時間はテナーの練習、普通は受験シーズン真っ只中じゃないだろうか?
家に戻って更に勉強まで…それはきつい。
敬「3年だったんだよな…今忙しい時期だもんなぁ…」
留奈「…それは特に気にして無いんですけど…」
敬「進学しないのか?」
しかし、留奈の返事は無く、俺の目にはまだ彼女の手が当てられたままだった。

留奈「あのね…」
敬「ん?」
留奈「ちょっとお休みしていいですか?」
自分の日常のペースと、留奈の生活ペースはやはり違う、そこまで配慮できなかったのは情けない。
だが、そこでふと思い出したのは、以前に留奈が言っていた言葉。

”春になる前には完成させたいな…”

その目標には支障ないのだろうか?
敬「…そうだな、留奈のペースでやってくのが一番だろうから、それは任せるよ」
俺が悩んだところで、これは留奈自身の問題だ、あれこれ口を挟んでもしょうがない。
留奈「ゴメンなさい、私の方から勝手にお願いしてたのに…」
敬「気にしなくていいよ」
留奈「すみません…それで…ね…」
敬「ん?何だ?」
留奈「これ、預かっててくれませんか?」
目を塞いでいる手に、いつの間にか金属のような物が留奈の指に絡まっていた。
 
EPISODE.1 Runa Introduction 留奈「ねーねー、これが吹けるようになったら、すいとん汁に行きたーい」
前にお父さんが留守の時、確かそこに音楽を聴きに行ってるとお母さんに教えてもらった覚えがあった。
そこではたくさんの人が代わる代わる楽器を演奏していると聞いていた。
お父さん「すいとん汁??」
留奈「でねでね、すいとん汁でみんなで吹くの、お父さんも一緒だよ?」
お父さん「すいとん汁って…あぁ、あはは」
お父さんは笑いながら私の頭を撫でていた。
お父さん「すいとん汁は難しいかもしれないけど、いつかお父さんと一緒に演奏しような」
留奈「うん!絶対うまくなるからね」
お父さん「あぁ、楽しみにしてるぞ」
留奈「約束だよ?」
お父さん「うん、約束だ」
   
  ♪BGM:「いつか持てる日が来る」
music by wakachan[AtelierMW]
■ Sub Character ■
お姉ちゃんサン お姉ちゃんサン
留奈の小さい頃から近くにいた人。留奈のお父さんをよく知ってるし、一緒に演奏していたコトも…
でも実は…
NO PICTURE 留奈の両親
お父さんはいつか留奈と一緒に演奏するコトを夢みてます。
NO PICTURE 白髪の男性
留奈のテナーを、昔から面倒みてた人。
   
■ 仕様 ■
発表:2006年8月 コミケット70
カテゴリ:VisualNovel(プレイ時間はおよそ2時間程度)
COOLMINOR EPISODE.1 Runa
   
OS Windows98,Me,2000,XP(※NScripter Ver2.46使用)
CPU PentiumIII800MHz以上を推奨
MEM 256MB以上
HDD 700MB程の空き容量が必要
VRAM 32MB以上を推奨(要DirectX8.0a以上)
MEDIA WAVE,MPEGが再生出来る環境
   
※本ソフトには選択技がありません(オープニングをご覧頂いた後、そのスキップの選択のみあります)。
■ 重要なお知らせ ■
18/Aug/2006 一部のパソコン環境でムービが再生出来ない不具合が発生しました。
パッチを公開しています、お手数ですが、こちらからダウンロード願います。